少し遅きに失した感も強いが、やっと「永遠のゼロ」を読了。
300万部売れたという本だが、その売れた理由も知りたかった。
小説としては、時系列を追い、淡々とした流れでひねりも裏ストーリーもなく、零戦乗りの祖父の生き様を紐といていくというもの。
これで300万まで引っ張れるのかなというのが正直な感想。
小説としてはあまりに稚拙であった。
ストーリーよりも、当時の戦況が気になりいろいろ調べてみると、戦術的な失敗や、官僚的な戦略が多く見受けられ
勝てる海戦も無駄に負けていると言った太平洋戦が見えてきた。
しかし、かといって、それらの失敗なく局地戦を日本が押さえたとしても、それは少しの時間稼ぎでしかなく
結局は日本は敗戦に追い込まれたのは当然であっただろう。
何しろ、敵は「コストコ」を抱えて裕福に戦闘に臨むのに対し、我が日本軍は「シャッター商店街」を連れて戦っているようなものだ。
当時「贅沢は敵だ」という標語があったと聞くが、真実は「敵は贅沢だ」であろう。
ここに最近の魚雷攻撃の動画があるが、最新のものはすさまじい。
当時こんなものが配備されてたら、戦況は少しは変化があったかもしれない。